2008年07月26日

一言で‥‥

奇妙な映画と言ってしまえばそれまでだけど
痛い映画だった‥‥

イザベル・ユペール演じるエリカの心の闇って
何処から来たのか?全てを奪われた抑圧から‥‥
母親の期待の抑圧に‥‥
その溺れそうな深い愛情に

変態じみた行動は少女の火遊びの様でしか無く
罪が無いその無垢な表情には悲しさが‥‥
いっぽうエリカに一方的に思いを寄せて恋をして
若く美しい一見被害者の様な青年‥‥

世間一般は彼の味方をするでしょうけど
その自信に満ちあふれた傲慢は非情にすら感じられる
私はエリカの味方をしてあげたい

比喩的に色々問題のシーンが出て来ますが
精神医学の世界ではとってもシンプルな行動パターンかな〜とも
主人公は『地獄に堕ちた勇者ども』の
ヘルムート・バーガーの演じたマルチンと一緒の
境遇にあるのかな(こっちは男性だけど)
たどって行く行動パターンも同じ
エリカには一筋の鈍い光が差し込み自立できる様だが‥‥
マルチンの方は母親を犯した後に母親を奪った
自分から全てを奪った母親の愛人に毒薬を託し
間接的に母親を殺害する
母親に対する愛情と憎悪が入り交じって憎悪はその愛人に託された
そしてナチズムに飲み込まれていってしまう
こっちの方が遥かに救いようがない悲劇

ミヒャエル・ハネケ監督の問題作
(いつだって問題作)
気が向けば観てみてね

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La Pianiste
カンヌ映画祭2001年第54回 受賞(グランプリ)
主演男優賞
(ブノワ・マジメル)
主演女優賞
(イザベル・ユペール)

原作
Elfriede Jelinek
ピアニスト


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